こんばんは。高岡氏です。
タイトルの通り、日田彦山線徒歩企画記事の3つ目、ラストになります。
前回はここ、筑前岩屋駅に到着したところで終わりました。
もうすぐ13時、すでに歩き始めて7時間ほど経っていますが、私の体のある部分が既に悲鳴を上げていました。
もちろん峠を越えてきたので脚もかなりきつかったのですが、それ以上に
尻
が本当に痛い。
ひたちなか海浜鉄道を歩いたときも、箱根を歩いたときもそうでしたが、長距離歩行をして最もつらいのって実はケツなんです(私の場合)。毎回あまりにも苦しめられるので、さすがに私も無策のままではいません。
テッテレテッテテッテレテッテッテー(のぶ代ドラが道具を出すときのアレ)
「徒歩 尻 痛い」で検索して一番上に出てきたブログで紹介されていたので早速ポチりました。朝ホテルでコイツを塗ってきたので大丈夫なはず!だったのに・・・
まあ効果の持続時間が7~8時間程度、と書かれてたのでそれもあるんだろうとは思うのですが、そもそも重点的に塗っていたのは尻の割れ目だったのですが、痛いのはむしろ腿の付け根の辺りでした。痛恨のミス!
仕方がないので筑前岩屋駅のトイレでもう一度塗り直しましたが既に痛いところに塗っても余計痛いだけですね(当たり前)。今度は札沼線の廃止区間を歩こうと思っているので同じミスを繰り返さないようにしたいです。
最盛期は結構大きい駅であったことが窺える構内となっています。
そしてここは結構派手にやられていますね(4枚目)。崩れた土砂が山になっています。まあこの山中なので優先度が低いだけなのかもしれません。
さてこの筑前岩屋駅で名物とされているのがこの岩屋湧水です。車で汲みに来ている人も何人かいました。というか車でないと難しいと思いますが。
しかしこの有料水汲み場の左隣には無料で汲める泉もあるので、鉄道で来た人は主にそっちを使っていたのでしょう。
彦山駅周辺で見られた「めがね橋」はここにもあります。これも鉄道遺産行きでしょう。
この辺りは蛍の名所としても知られているようで、公園には「ほたる館」なる施設もあります。
大行司駅が近づいてくると建物が増えてきます。
時刻は14時を回っていましたがまだ昼飯を食べていなかったので、2枚目の坂本屋さんで肉うどん(550円)頂くことにしました。老夫婦が営んでいる昔ながらの食堂といった店構えです。
昨年建てられた大行司駅の新駅舎、だったのですがなぜか施錠されており中には入れず。感染対策の一環なのでしょうか、なんとももったいない印象。
室内には、駅名にちなんで力士や行司のサイン色紙が飾られています。
さてホームはどこだ・・・。
いやキツいわ。
まあ伝説の宇都井駅レベルではありませんがね。おまけにスロープもあるので遥かにマシ。
ホームと線路はなんとなく日豊本線の山間部っぽい雰囲気を醸し出しています。行ったことないけど。
隣は宝珠山と名のつく駅ですが、旧宝珠山村の中心地はむしろこの駅周辺です。
右に見えるグラウンドでは子供たちが遊んでいる姿が見えました。こういう田舎で子供の姿を見るとほっとするのは私だけではないはず。
難所の筑前岩屋駅さえ越えてしまえば後は平坦な道のりです。
これといった見どころも特にないです。
味のある木造駅舎、そして県境に立つホームが特徴の宝珠山駅。
駅舎内の掲示板ではなかなか香ばしいレスバトル(?)が繰り広げられていました(笑)。
BRT化が決まった今、これを書いた人たちは何を思うのか・・・。
大行司駅みたいな新しい駅舎も良いですが、こういう古い駅舎にしか出せない味というのはありますね。
そろそろ本気で書くネタが無いです。
まだまだ旅行記を書くには未熟ですね。
近くの商店でガリガリ君を買って大鶴駅を訪問。この辺りの線路はもう草に埋もれてしまっています。
こちらも2010年建設と新しめの駅舎になっています。電灯はセンサー式となっており、部屋に入ると自動で点灯しますが椅子に座ると反応せず消えてしまうのがネック。
今年映画が公開されるなどもはや国民的人気といっても過言ではない進撃の巨人。
この翌日に大雨で由布院や湯平の方は大打撃を負ってしまいましたが、「巨人」よりも現実の自然の方が遥かに恐ろしいですね。
この中だと「日田天領めだか」に目が行きますね。
調べると日田市のふるさと納税の返礼品として扱われているということで驚き。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/44204/403828
しかもウナギの蒲焼より高い・・・!
「マリオワールド」
これも気になりますが時刻はもうすぐ18時。19時44分までに夜明駅に着く必要があるので今回は断念。
なお開館は17時までということだったのでどのみち行けなかった模様。
対岸に渡ると今山駅の駅舎が見えました。
ここまで見てきた中では最もオーソドックスな感じの棒線駅です。
しかしやたらと構内にスペースがあるので、ここももう少し大きな駅であったことは窺えます。また隣の大鶴駅と違って線路が草で覆われているということもなく、よく手入れされているなという印象です。
九州横断自動車道の高架。
この辺りから突然雨が激しくなりました。まあむしろよくここまで降らなかったな、という思いでしたね。
夜明駅前の通り。
2路線の分岐駅ではありますが、少し寂しいものとなっています。
写真だと分かりにくいですが本当に土砂降りだったので、一刻も早く駅舎に避難したいという思いでいっぱいでした。
19:08 夜明駅到着
添田駅出発から13時間、ついに到着。独特の字体が哀愁を誘う駅舎ですが、感慨に浸る間もなく急いで駅舎に駆け込みました。
大鶴駅と同じく2010年に作られた駅舎で、座っていると電灯が消えるところまで全く同じです。せっかく漫画まで置いてあるのにこれじゃゆっくり読めないような気もしますが、基本的に通学する学生は複数人同時に利用するので問題はないのでしょう。
机の下には保育園の園児が作った「復旧おめでとう!」ボードが。
当時は気づかなかったのですが、特急「ゆふいんの森」を象ったものになっていますね。これを撮った翌日に再び長期不通に見舞われてしまうことになるのですから皮肉なもんです。
19:44発の久大本線にのり久留米へ、そしてその後は鳥栖から特急みどりに乗り継ぎ佐世保まで行き本日の行程は終了です。
なお、皆さんご存じの通り、翌7/6は長崎を始め九州北部が豪雨に見舞われる事態となってしまいました。どうにか松浦鉄道の佐世保~伊万里間は乗れたものの、そこから列車は動かず、どうにかバスで長崎空港へ辿り着くことは出来ましたが・・・。
私が乗る予定だった20:20発羽田行きは欠航。
なんとこの悪天候にも拘らずANAは運行していたため、こちらに乗ることも考えましたが、さすがに怖かったので空港内で一夜を明かすことになってしまいました。
周りに誰もいない空港内というのは新鮮で、不謹慎ながら少しワクワクしてしまいました。
その後空港内に宿泊する利用者が集められ、公民館の会議室のような場所に通されました。
そこでは職員の方が非常用の飲料水と塩むすびを振る舞ってくれました。
夕飯抜きも覚悟していたので本当にありがたかったです。
このとき隣に座っていた、長崎在住のおじさんと少しお話をしたのですが、
おじさん「何しにここに?仕事ですか?」
僕「いや~ちょっと観光に・・・。県外移動自粛も解禁されましたし・・・。」
おじさん「ダメだよこんな時期に来ちゃ~(笑)」
・・・ごもっともです。
まあこれがウイルスのことを言っているのか大雨のことを言っていたのかは分かりませんが。
ともあれ翌日の飛行機で無事に還れたのでひとまずOKです。
ではまとめに移りましょう。
徒歩データ
個人的には10万歩くらい歩いた気分だったのですが、意外にそうでもなかったようです。まあスマホは手に持っている時間の方が長いのであくまで目安ですが。
やはり一番きつかったのは彦山~筑前岩屋間の峠越えです。国道211号線を経由していればもう少し肉体的にも精神的にも楽に行けたかもしれませんが、そうすると筑前岩屋駅にも行けなかったので致し方なし。
次に来ることがあれば、気になっていた深倉峡やマリオワールドなどを訪問してみようと思います。
今回のレポートは以上になります。
ありがとうございました。