こんにちは。高岡氏です。
すっかり旅行記の更新が滞っていますが、個人的に話題にしたいことが重なってしまいました。
つい先日、カープの選手ベンチから
「もう一発いったれ」
という野次が飛んだとして炎上した、という事件がありました。
状況を簡単に説明すると、
対戦相手・ヤクルトの主力選手である青木選手に対し、カープの菊池投手がデッドボールを当ててしまう
↓
直後の青木選手は自力で歩くこともできないほどの痛みに襲われ退場するが、この後にカープベンチから上記の「もう一発」の野次が飛ぶ
↓
この野次を聞いたヤクルト側は当然激怒し両軍一触即発の事態になる
という感じです。
この試合、事件が起きるまでカープが13-0と大量リードを奪っており、負け惜しみですらないただただひどい暴言であったことが炎上の引き金となってしまいました。
正直カープファンの私でさえ「なぜ?」と首を傾げてしまう出来事でした。
カープは2016 ~ 2018年の3連覇中に強かったこともありかなりのアンチを作ってしまったためか、この件に対し謝罪のみならず当該スタッフの追放を求める声までありましたが、もちろん私はそこまでする必要は全くないと思っています。
それについては以前巨人の北村選手の発言が炎上した際にも触れたのですが、グラウンド内の選手たちは命がけで戦っており、それについて外野がとやかく言うもんではない、と基本的にそのようなスタンスを私は取っています。
さてさて前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
今回みたいにスポーツ選手がやらかしたときに必ずと言っていいほど言われるのが、
「多くの子供たちも見ているんだからちゃんとしろ!!!」
という文言ですが、
はっきり言ってこのセリフめちゃくちゃ嫌いなんですよね。
こういうセリフが出てくる前提にあるのは
「プロスポーツ選手は常にメディアに露出しているのだから、多くの人間の手本とならねばならない」
という考えです。
最初に断っておくと、これはこれで正しい考えだと思うんですよ。
良い歳こいた大人でさえ、影響力の大きなメディアが「トイレットペーパーが品薄!急いで買え!」と言えばそこに群がりますからね。人は他の真似をする生き物です。
ですが、特に子供たちにとっては、彼らよりもっと影響力の強い人物がいるんですよ。誰だかわかりますか?
そう、親や教師といった身近な大人です。
自我の確立していない子供たちにとっては、親や教師の存在がほぼ世界の全てと言っても過言ではありません。幼少期の育て方によって今後の人生の歩み方がほぼほぼ決まってしまうんですよ。
それを考えた上で、上記のセリフを見てみてください。
無関係の他人に子供の教育を委ねるという無責任ぶりがよく表れたセリフだと思いませんか?
「モンペ」という言葉をよく聞く一方で、「子供を叱る大人が少なくなった」という話もよく聞きます。なぜなら彼らは他人に我が子の教育を何から何まで委ねておいて、いざ自分たちのやりたいような教育が為されないとやはり怒り狂うからです。
彼らを見ているともはや何がしたいのか分かりません。
そうでなくとも、現代人はとにかく他人に厳しいです。
今回の炎上だって大騒ぎしているのは外野だけで、当の選手たちは翌日の試合を何事もなくこなしました。
騒いでいる人たちはカープのスタッフに対し「なんてひどい奴らなんだ!」と言うかもしれませんが、私からしてみれば、自分たちと無関係のことについていつまでも悪し様に言い続けられる連中の方がよほど邪悪だと思いますよ。
最後に質問です。
将来子供たちが今回のような汚い野次を飛ばさないようにするにはどうすればいいでしょうか?
・・・
・・・・
・・・・・
簡単なことです。今あなたがSNSに書き込もうとしている他人に対するどす黒い感情をいったん思い留めてみましょう。言わずにはいられないことだって多いかもしれませんが、言わなくてもいいことだってたくさんあるはずですよ。
ではでは。