どこかの駅メモラーの雑記帳

そこそこベテランの駅メモラーのブログです。旅行記や日々感じたことを書いていきます。

草野球オフ会とわたらせ渓谷鐵道に乗ってきた話

こんにちは。高岡氏です。

 

サムネは私のスマホの待ち受けの謎のおっさんです。

一定期間ごとにランダムで待ち受けが変化する仕様なのですが、こればかりは流石に「誰やねん!」とツッコミを入れたくなりました。

もしご存知の方がいれば情報をください(貰ってどうするんだ)。

 

 

というわけで、去る6/25(土)、第2回駅メモラー草野球オフ会に参加してきました。

 

今回の舞台はこちら。

埼玉県春日部市にある「大沼公園」に併設された野球場です。

 

www.google.com

 

こちらは前回の小鹿野のようにプロの試合が行われるような球場ではありませんが、代わりに春日部駅からバス7分とアクセスに優れた立地となっています。

スコアボードなども手書きで、本当に必要最低限の設備といった感じでした。

 

内容についてお話する前に、この日の天気について触れておきますと、やはり6月ということで雨が不安だったのですが、皆さんご存知の通り今年は「史上最速クラスの梅雨明け」。早くも夏の到来を思わせる猛暑に見舞われました。なんとこの日の春日部市の最高気温は37℃。今回は足攣るどころか下手したら死ぬレベルです。コンビニで冷却スプレーとアクエリアスの大ボトルを買って万全の準備をしておきました。

 

というわけで結果から申し上げますと、

今回は無事フル出場することができました!!!

 

ナイターということで途中からは涼しかったのもあるでしょうが、やはり今回は前回の反省もあり、対策を万全にしておいたことも功を奏したのでしょう。

といっても、今回も足を攣ってしまった方はやはりいらっしゃいました。夏場のスポーツは本当に万全の準備が必要だと改めて思わされることになった一日でした。

 

試合内容?4打数4三振1エラーで無事戦犯マンと化しましたが何か?

 

・・・ここまで怪我するか戦犯と化すかの2択しか無いという。次はまともな活躍するぞー!

 

 

試合終了が21時前ということもあり、今回は春日部駅前のスーパーホテルに宿泊。

運動の後は温泉に限る。

 

www.superhotel.co.jp

 

こちら今年4月にオープンしたばかりの出来立てほやほやです。

スーパーホテルといえば、真っ黄色の背景に青文字のスーパーホテルデカデカと書かれたとても目立つ看板でおなじみですが、どうやら最近は例の「SDGs」に当てられてすっかり意識高い系ホテルへのイメージ転換を図るつもりのようで、最初見たときは「本当にここがあのスーパーホテルか・・・?」と困惑しました。

 

利用客は結構多く、朝食バイキングで少し待たされる程度にはいました。

 

 

というわけで、日曜日は「わ鐵」の愛称で知られるわたらせ渓谷鐵道に乗車。

これまでの訪問では足尾銅山の観光をしたきりだったので、今回の目的は違う駅の開拓をすることです。

 

わ鐵の一日乗車券は券売機から購入可能な便利仕様。しかも自動改札機もちゃんと通ります。最初は気付かずに有人改札を通っちゃいましたが。

おぐんまワンデーパスでも乗れますが、後述する理由によりあまり推奨はできません。

 

こ・・・神戸駅

初見では確実に読めない駅の1つです。

豊橋鉄道には「神戸(かんべ)」駅もありややこしいことこの上ない駅名です。

ちなみに養老鉄道には「北神戸(きたごうど)」駅がありますが、この神戸駅が北緯36度であるのに対し、北神戸駅が北緯35度と神戸駅の方が僅かに北に位置します。

 

同駅のプラットホームには客車を利用した「レストラン清流」が併設されており、地元食材を使った料理を頂けます。

今回はわ鐵オリジナル手ぬぐい目当てでやまと豚弁当(1200円)を頂きました。弁当なのでもちろん持ち帰りもできますが、イートインだと100円プラスされる代わりに味噌汁がついてきます。

豚の焼肉と舞茸の入ったご飯が美味しかったです。

 

さて、駅舎で販売されていたよもぎ饅頭とブルーベリージャムを買って周辺散策開始です。

 

わ鐵の前身は旧国鉄足尾線で、この神戸から次の沢入駅の間にはかつて草木(くさき)駅が存在していました。

ところが、この先にある草木ダム建設のため草木駅は廃止され、かつての草木駅を通るルートは旧線として湖に沈んでしまいました。現在の神戸~沢入間は長いトンネルに覆われています。

 

そんでもってこのトンネルの形状からなんとなく察しがつくかと思いますが、旧国鉄足尾線の旧線は一部遊歩道に転用されているというわけです。

 

神戸駅の案内板は割れて悲しいことになってました。反対側にも亀裂が入っているのでそのうちぶっ壊れそうです。

 

後述する富弘美術館との繋がりか、美術館までの道中には様々なオブジェが設置されています。

草木ダム。
高さ140mは日本の数あるダムの中でも14位と最上位クラスです。ダムの直下にも行くことができ、その迫力を肌で感じることができます。

 

道中の草木ドライブインでファイヤーパフォーマンスを見ながら少し休憩し、今回のメイン(?)観光地に到着。

みどり市出身の詩人兼画家、星野富弘氏の作品を展示している「富弘美術館」です。

 

この星野氏、20代の不慮の事故で両手足が不随になってしまい、口に筆を咥えて制作を行うという独特の手法を採っています。

 

作品のスタイルはこんな感じ。

第一印象は「おばあちゃん家のトイレにある感じの絵」でした。

 

私、美術館で心を惹かれる体験をあまりしたことが無いのですが、今回は素直に良かったと思えるものでした。なんというか本当に等身大の詩、という感じで、花の絵と合わさって光景がくっきり思い浮かぶんですよ。中にはクスッと笑えるものから考えさせられるものまで様々で、この人の表現力の豊かさを味わいました。

 

また施設自体もとても綺麗で、今回は行きませんでしたがカフェも併設されています。

草木湖を見ながら優雅な時を過ごすことも可能ですよ。

 

もう一つの名所、草木橋です。
先述した旧国鉄足尾線の草木駅は、ちょうどこの橋の入口(一番下の写真奥の方)辺りにあったようです。

 

湖に映える真っ赤な橋が絵になりますね。私以外にも車やバイクが橋の真ん中辺りまで来て写真を撮っていました。

また、この橋は飛び込みの名所としても知られているようで、命の看板も設置されているということです。ちょうど「草木橋」の表示がある部分の右にあったようですが写真撮ってるときは気づきませんでした・・・。

 

川遊びをしたくなる光景。

というわけで、神戸駅の1つお隣の沢入駅です。
神戸駅と同じ木造の駅舎ですが、神戸駅が古い駅舎を使い続けているのに対し、こちらは現代的なログハウス風の駅舎です。

 

駅舎には簡易郵便局も入っていますが、江見駅と異なり郵便局と駅の業務が一体化しているわけではなく、郵便局で切符を購入することはできません。

ゴミのポイ捨ては、やめようね!

 

窓枠の上には恐らく地元の子供が作ったのであろう木彫りの作品が飾ってあります。

 

わ鐵を利用する上で気をつけなければならないのが、このぐんまワンデーパスの存在です。2670円で群馬県内全てのJR、私鉄に乗り放題のお得なきっぷですが、「群馬県内」でしか使えず、この沢入駅のお隣、原向駅からは栃木県日光市に入ってしまうため、ぐんまワンデーパスを使ってわ鐵を乗り通す場合は、間藤~沢入間の往復運賃740円を追加で払う必要があります。

 

駅から徒歩8分の場所には、廃校を利用して作られた日本で唯一サーカスを学べる学校があります。

4年が本来のカリキュラムとのことですが、1年間の短期でも入学者を受け入れているそう。鉄棒で前回りすらまともに出来ず、テストは地球回りで勘弁してもらった私が入ったら1日でギブアップすること請け合いでしょう。

 

レストラン清流が併設された神戸駅足尾銅山関連の遺構を擁する日光市の駅達に挟まれて若干地味な印象を受けますが十分良い駅です。
紅葉シーズンのように観光客が多い時期に来るのであれば穴場的な場所としても良いかもしれませんね。

 

せっかくフリーきっぷを買っているので、すぐの折り返しにはなりますが間藤まで行くことに。他の乗客は誰もいませんでした。

 

足尾銅山観光には行ったことがあるのですが、他の遺構にはまだ行ったことが無いので、いずれそれらを巡る旅をしたいですね。

 

というわけで、今回は草野球オフ会とわ鐵の神戸~沢入駅周辺散策のレポでした。
富弘美術館は本当に大当たりだったので、群馬に行く用事があればぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

そろそろ関東を出る旅もやりたい。

 

ではでは。