どこかの駅メモラーの雑記帳

そこそこベテランの駅メモラーのブログです。旅行記や日々感じたことを書いていきます。

【マスターオブ熊本】年末恒例?な九州旅行に行ってきた⑤(Last)

こんにちは。高岡氏です。

 

もうすぐプロ野球のシーズンも開幕ですね。

我らがカープはオープン戦から絶好調!

WBCで誰も取られることなく、野手、投手共に主力陣が暴れまわりオープン戦最下位を確定させました。

2005年以来18年ぶりのシーズン最下位に向け視界は良好です。

 

・・・・・・・・・・・・・。

 

まあ、弱いことは分かりきっていたので特にショックとかはないのですが、衰えたベテラン勢が当たり前のようにスタメンに居座る絶望感・・・。最下位は覚悟しているので、せめて来季に期待の持てるシーズンであってほしいものです。

 

 

というわけで、

 

もはや3ヶ月も経ってしまった昨年末熊本旅行レポの続きをば・・・。

恐らく今回が最終回となる予定です。

 

↓前回

tk0k1975.hatenablog.com

 

 

 

12/27(火)~マスターオブ熊本達成~

DS列車で優雅な時間を堪能~A列車で行こう

前日に市電・熊電・鹿児島本線熊本~新八代間を乗り潰し、残りはいよいよ三角線のみ。

せっかくラストなので、観光特急「A列車で行こう」に乗ります。

 

車内にはジャズが流れ、ゴージャスながらもシックな空間となっています。

 

車内ではアテンダントさんが記念パネルと共に写真撮影をしてくれます。

 

2022年から途中の網田駅に10分程度の停車をするようになりました。

そのため特急ではありながらも普通列車と所要時間はほぼ変わりません。

 

1899年の開業から今まで当時のままを保っている木造駅舎は、熊本県内最古、延いては九州でも最古の駅舎の一つであり、国の登録有形文化財になっています。

不定期でイベントを開催したり、駅で特産品などを販売することもあるようですが、今回は写真の「網田レトロ館」も閉まっているなど特に何かあるわけではなさそうでした。

 

せっかくなのでレモンハイボールを車内で購入。

網田駅から買ったので、三角駅までのあと15分までの間に飲み切りました。もっと早く買っておけばよかった・・・。

 

酸味が効いていてとても美味しかったのですが、見て分かるように紙ストローを使っているのが少し残念。マックで紙ストローの舌触りの悪さに驚愕し一気に紙ストローアンチとなってしまったので・・・。その点バーガーキングは今でもプラスチックストローを使う素晴らしい企業です

最近は紙ストローも進化しているという噂もあるので期待ですね。

 

九州のDS列車については以前にも海幸山幸に乗ったことがあるのですが、そのときもスタンプがとても綺麗に押せた記憶があります。

地味ではありますが、メンテがちゃんと行われている証拠でしょう。

 

というわけで、マスターオブ熊本最後の駅、三角駅に到着。

天草の玄関口ということもあり、教会風のお洒落な駅舎がお出迎えしてくれます。

 

マスターオブ○○の獲得は、昨年のマスターオブ長崎獲得以来なのでちょうど1年ぶりですね。

 

tk0k1975.hatenablog.com

 

天草宝島ラインで天草へ

さて、駅至近の三角港から天草宝島ラインに乗って上天草市・前島に向かいます。

この航路は完全にA列車の到着時間に合わせたダイヤになっており、A列車の運行日以外は運休になります。

また、天草市の中心部・本渡(ほんど)への定期船は無く、その場合はバス「あまくさ号」で行くしかないので注意が必要です。

そのバスを使うにしても、三角駅から乗ろうとすると最寄りの「三角駅通り」バス停ではなく、駅から徒歩10分くらいの「五橋入口」バス停から乗る必要があったりと、「あまくさみすみ線」を名乗る割にはなかなかめんどくさいことになっています。

 

イルカと戯れる船旅~リゾラテラス天草~

天草の島々を横目に見ながら20分程度の船旅を終え、前島の「リゾラテラス天草」に到着。

カフェやレストランにお土産店、水族館などが併設された複合施設となっています。

 

ここで昼食をとり、せっかくなのでイルカウォッチングに申し込むことにしました。

大人4800円となかなかいいお値段ですが、天草宝島ラインのチケットを提示すれば600円引きで利用することができます。

パンフレットによるとイルカ遭遇率は脅威の98%らしいので期待しましょう。

 

遭遇率98%はフラグでもなんでもなく、無事イルカに会うことができました。

 

ガイドさん「今月は会えない日が多かったのですがラッキーでしたね~~~!」

 

遭遇率98%とは・・・???

 

まあ3本/日が仮に365日毎日稼働しているとして、会えない回数は約22回とするとその20回がたまたま重なっていただけなのかもしれませんね。

 

少しモヤっとした気分を味わいながらも、イルカの動きに合わせて加減速を繰り返すので、イルカの可愛さやちょっとしたスリルを味わうこともできる楽しいアトラクションでした。

 

ただ、いかんせん移動時間が大半を占めるので(計2時間)、リゾラテラスから乗る場合は時間に余裕を見る必要があるのと、船酔い体質の方は特に注意しましょう。

前島からイルカスポットまでの距離は結構遠い

○のあるイルカスポットの近くにもイルカウォッチングクルーズを行う会社があるので、本渡まで行く方はこちらを使ったほうが良いと思います。短距離の分お値段も安めに設定されていますよ。

 

もし万が一イルカに会えなかったときは、返金されない代わりに後日無料で申し込めるチケットを貰えます。ただ県外からの観光客はなかなか来れない場所ですから、チケットの存在を忘れてしまう方も多そうですね・・・。

 

リゾラテラスから先述の快速あまくさ号に乗車し、本渡にやってきました。
他に公共交通機関が無いためか、ほぼ全席埋まる程度には盛況でした。

 

www.google.com

この日は「地鶏のたぐち」で天草の地鶏ブランド「天草大王」の焼肉を頂きました。

当時はちょうど『天草大王と車えび』という、天草の二大名物を押し出したキャンペーンが行われており、対象の飲食店でアンケートに答えると抽選でこのどちらかが当たる、というものでした。

 

www.t-island.jp

 

鶏ということで旨味がありながらもさっぱりしていて食べやすかったです。

あとここのお店は接客がとても気持ちよかったので印象に残っています。丁寧で親しみやすく、機会があればまた来たいと思わせてくれるお店でした。

ちなみに私がこのお店のPayPay利用第一号らしい・・・

 

 

12/28(水)~のんびりバス旅~

本渡バスセンターで市電・熊電・その他路線バスに利用可能な1dayパスを購入。

快速あまくさ号に使えない点は注意が必要です。

 

ということで、天草の端も端。苓北(れいほく)町富岡までやって来ました。

 

最初は図のような場所にある富岡城が気になって来ようと思ったのですが、こうして見ると実に特徴的な形をしている面白い町です。

 

富岡城址から5kmほど離れた志岐城址からみた富岡半島。

富岡城に続く砂州に町の中心部が形成されているコンパクトな町です。

こんな小さな町ではありますが、熊本県内の電力需要の大半を賄う巨大な火力発電所が所在し財政が潤っているため、天草市に合併されずに済んでいるのだとか。

 

特に富岡城下から伸びる砂嘴は曲崎と呼ばれており、絶滅危惧種に指定されている「ハマジンチョウ」の熊本県内唯一の群生地にもなっています。

 

ハマジンチョウが見つからなかったのでとりあえずサボテンの群生地を撮ってみた。

でも砂嘴に行ってみてもどこにあるのかよく分かりませんでした・・・。実物を見たい方は、後述する頼山陽公園に行くことをお勧めします。

 

かつて天草の中心地だった苓北町一帯を見下ろす富岡城

見ての通り四方を海に囲まれ、陸の方は砂州から攻撃をするしかないというまさに天然の要塞です。

 

特徴的な曲崎の形を上から確認することができます。

まるで死神の鎌のような形・・・。

 

ワーケーションスペースということは、wifiも完備されているのでしょうか・・・。

 

訪問時はちょうど水曜日なのでビジターセンターは開いていませんでした。資料館は開いていたのでそっちで時間を潰すことに。

 

www.google.com

マツコの知らない世界で紹介されたらしいお店でチャンポンを頂いて富岡城を後にします。かなりあっさり目のお味で、良く言えば優しい味、悪く言えばちょっと物足りなさもあるかな~という感じ。

普段は行列もできるお店らしいので、待たずにすぐ入れてラッキーでした。

 

さて、広島県民であれば恐らく学校で一度は聞いたことがあるであろう歴史上の人物、頼山陽。特に福山市民であれば菅茶山とセットで聞くことの多い名前ですが、ここ苓北町にもゆかりの地があります(正直二人ともどんな人なのかはイマイチ分かってませんが)

 

この頼山陽公園は、せいぜい石碑や看板で彼の詩などが展示されているだけの質素なものですが、ここに先述したハマジンチョウが植えられています。

冬なので花は咲いていないかと思いきや、むしろ1月から3月頃にかけて花を咲かせるらしいのでいいタイミングでの訪問だったようです。白にまだらがかった紫の組み合わせが可愛らしいですね。

 

某な○jのイメージキャラクターっぽいカラスの絵

もうちょっと色々見て回りたいのですが、苓北町から熊本市街地まで戻るのに4時間近くかかるので16時頃には退散することにしました。

 

今思うと、富岡港から長崎の茂木港を結ぶフェリーを使い長崎まで行き、そこから長崎新幹線を使い実家に戻るというルートもあったのですが、苓北町に来ること自体当日の思いつきだったので仕方ないですね。

 

なお、苓北町~本渡の往復だけではフリーパスの元を取れなかったので、最後に熊本市電を1往復して地主たちに別れの挨拶をしていきました(笑)



12/29(木)~福山に戻る前に~

実は広島県内でも未乗の路線がありました・・・。

というわけで、1週間になろうかという熊本旅行は無事に終了と相成りました。

グルメに観光に駅集めと非常に充実した期間でした。また来たいですね。

 

朝食に買ったいきなり団子を頬張りながらいざ福山へ!

・・・と言いたいところですが、実はもう一つ目的がありました。

 

その目的のために、途中の広島で下車。

来年完成の新サッカースタジアムに期待を寄せつつ、山陽本線に乗って瀬野駅へ。

ここまで言えばもうお分かりでしょう。

 

 

そう、広島の誇る公共交通機関という名のアトラクション、

スカイレールサービスです!

広島県民ではありますが、近いようで意外と遠い東広島をこれのために訪問しようという気がなかなか起こらず、通過時のレーダーで済ませてしまっていました。

瀬野駅隣接のみどり口駅のみ山陽本線内から取得可。

ですがなんと、このスカイレールサービス今年2023年末を以て廃止される、というじゃありませんか。

日本で唯一のシステムを使用しているということでメンテナンスも大変だったのでしょうが、営業収入が約5000万円なのに対し、営業費用が約1億7000万円という超赤字路線ということらしいので致し方ないでしょうね。

営業係数340と考えると意外に大したことない数字のようにも見えてしまいますが、JRは他の事業や新幹線などのドル箱路線で赤字をある程度相殺できるのに対し、スカイレールサービスは他にめぼしい事業もないと思われるので毎年1億の赤字を垂れ流すだけですからね・・・。

 

catr.jp

 

ICカードを使えるように見えて、単発の乗車には紙の乗車券を買う必要があります。乗車券に印刷されたQRコードを改札に読み取らせる方式です。

 

車両には10人程度が乗っていましたが、廃線報道があったためか大半が私と同じ目的で来ていたように見えました。

みどり中央駅までたったの5分という速達性、そしてラッシュ時は5分に1本という輸送密度も相まってなかなか便利は便利なのですが、いかんせん乗り心地がよろしくないのがネック。こうやって観光目的でやって来るぶんにはアトラクションとしてちょうどいいのですが、毎日これに乗って通勤・通学するとなるとちょっとなあ、とはなりそう。

まあせいぜい5分なので慣れてしまえば別に気にならないかもしれません。

 

みどり中央駅ではゴンドラとその車庫の様子を観察できます。

 

車両の特性上、駅構内や車両内からの写真を撮るのはなかなか難しいものがあります。廃線が間近に迫り人が殺到するでしょうからちょっと怖いですね。

 

レールが横断する公園では、子供たちが楽しそうに遊ぶ姿が見られました。

 

たった5分でこれだけ登ってこれるのはほんと便利ではあるんですけどねえ・・・。

 

帰りは写真を撮りたかったので普通に歩いて下りました。

この町のシンボルであるスカイレールが無くなるのは寂しいことですが、せめて「スカイレールタウン」の名前だけはずっと残し続けてもらいたいですね。

 

 

これにて、今回の旅行でやりたかったことは全て達成出来ました。

最後に生まれ変わった福山城を一目見て実家に帰ることにしましょう。

㊗築400年!「駅から近い」だけじゃない福山城

昨年に築城400年を迎えた福山城では、400周年記念プロジェクトのメイン事業として、天守北側の鉄板張りを復活させました。

このような防御策が採られたのは全国でもこの福山城が唯一らしく、元々「駅から最も至近にある城」として知られていた福山城に更なるアイデンティティが加わったことになります。

もちろん狙ったわけではないでしょうが、鉄板張りの光景は列車内からは確認することが出来ないので、ぜひ途中下車してこの威容を見て行ってください。

 

 

まとめ

というわけで、長かった熊本旅行編はこれにて終了です。

4月の最初にはまた別のところに旅行する予定ができたので、それまでに書き上げることができてよかった~。

少しでも旅の楽しさが伝わればいいなーと思って書いておりますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

ではでは。