どこかの駅メモラーの雑記帳

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応援の「理想形」を見た試合~夏の甲子園決勝戦~

こんにちは。高岡氏です。

今年の夏の甲子園も終わりましたね。

103年ぶりの決勝進出を果たした慶應義塾高校vs「2度目の初優勝」を狙う仙台育英高校のマッチアップでしたが、本当に凄い試合でした。

 

何が凄いって、慶應高校応援団のあまりの声援の大きさですよね!

 

慶應慶應 陸の王者慶應~~~!!!」

 

いわゆる『若き血』という慶應の得点時に歌われていた曲ですが、この部分が頭の中をリピートして離れなくなってしまいました(笑)

 

試合を見ていた方なら分かると思いますが、TV越しにも伝わる凄まじい声援で、

どちらのチームにも特に肩入れしないつもりで見ていた私でも、

いや~、慶應すげえなあ・・・って感心しっぱなしでした。

 

こちらが現地で撮影された応援の様子です。


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甲子園の左半分内野から外野スタンドまで、幼稚舎のちびっ子達からOBOGのじいちゃんばあちゃんまでもが肩を組んでの大合唱。

これだけの凄まじい雰囲気はもはや国別代表戦も斯くやというものでしょう。

 

過去にも甲子園では片方の学校、特に無名(とされる)公立校に対するミーハー客の肩入れにより、アウェーな雰囲気が作られること自体はありましたし、その度に問題提起が行われてきました。

ですが、今回の慶應の応援はそれらと一線を画すものだったと思います。

 

この応援の何が素晴らしいって、あれだけの人数の老若男女が、純粋に愛するチームを勝たせるために一致団結して同じ歌を歌っているという部分に尽きます。

 

私はトランペットやブラバンの演奏も好きなので、習志野の美爆音とかオリックスや横浜の応援歌なんかも当然好き(というより基本的に鳴り物応援は好き)なのですが、やはり応援の根源は「声」にあると思っています。

 

特に、老若男女が皆同じ応援歌を歌えるというのは凄いことです。

私もしょっちゅうカープを応援しに球場へ行きますが、外野席ですら応援歌を知らないから歌えない、あるいは全く歌う気がないって人は多いですからね。特に最近の曲は複雑なものが多いので、ライト層にとってはなかなか覚えづらいんじゃないかと思います。

 

もちろん、「選手固有の応援歌」という概念のあるプロ野球高校野球を一緒くたにして語るのは無理筋ではありますが、プロ野球にも山田哲人、牧、筒香の応援歌など、球場の一体感を出すような曲は存在します。

また、横浜スタジアムにはイニングの合間で球場のファンの声の大きさを計測するイベントがあります。こうやって声出しに対する抵抗感を少しでも無くすことで、一体感を出そうとしているのは素晴らしいと思います。

 

 

慶應の応援の話に戻りますが、今回の大声援を快く思わなかった層はもちろんいましたが、少なくとも何回か実際に球場に足を運んだ方であれば、好意的な反応を示す方のほうが多かったのではないかと勝手に思っています。

なにせあれだけの雰囲気はプロ野球観戦でもそうそう味わえるものではありませんからね。私もぜひ現地で体感してみたかった・・・。

 

そもそも、相手の声量の大きさが不満なら、自分が球場に行って相手よりも大きな声を出してやりゃいいんですよ!

仙台育英の応援団はそれを理解していたからこそ、

「皆さんの力を貸してください!」のボードを掲げたのでしょう。

 

少なくとも、ミーハー客の判官贔屓なんぞでは決して作られ得ない「応援席の俺達も一緒に戦う」という気持ちが表れた、愛の籠った素晴らしい応援風景だと私は思いました。何より、「応援の力は本当に存在する」ことを証明してくれたのですから、何かしらの「推し活」をしている人達にも励みになったのではないでしょうか。

私も彼らを見習って、球場では出来る限り大きな声を出して雰囲気作りに一役買えるようにしたいものです。

 

 

おわり

 

 

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というわけで、個人的に大好きな応援風景集を一部まとめてみました。

 


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現・横浜1軍打撃コーチ、石井琢朗氏の現役最終打席での光景。

彼は横浜→カープへの移籍時に、「応援歌も一緒に移籍する」という異例の措置が取られた選手です。それゆえに、現役最後のこの打席では、カープファンと横浜ファンが揃って同じ応援歌を歌うという奇跡のコラボレーションが実現したのでした。

彼が両チームのファンから愛されていたことが伝わる名シーンです。

 

 


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どちらもカープファンがビジター席を埋め尽くしたシーンです。

それぞれ2016年の優勝決定戦、2013年のクライマックスシリーズ初進出の場面で、ただでさえどこへでも行くカープファンがホームジャックせんばかりの凄まじい団結力を見せつけました。

特に上の「読売倒せーオー!!!」の怒声にも近い凄まじい声援には思わず笑っちゃいます。

まあ私がカープファンだからというのもありますが、この前には15年連続Bクラス、25年間優勝無し、という背景があったことを考えると万感の思いがありましたね。

 


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「奇跡の残留」として現在でも語り草になっている2012年新潟がJ1残留を決めたホーム・札幌戦での光景。

サッカーでは試合前に選手たちが乗ったバスをチャントを歌いながら出迎える「入り待ち」が行われますが、なんとスタジアム前の道路までたくさんのサポーターで溢れかえっています。

Jリーグ屈指の名チャント『アイシテルニイガタ』を素晴らしい音質で堪能できるのはもちろん、UP主の近くで歌う女性の声も良い味を出している名場面です。

 

 

選者がカープファンなので偏った選出になってしまいましたが、結局のところ自らがスタジアムに足を運んで見る光景が一番だと思います。

現地でしか味わえない感動と興奮をぜひ体感してみてください。

 

ではでは。