こんばんは。高岡氏です。
5/6までとされていた緊急事態宣言ですが、今月末まで延長される運びとなりましたね。まあ分かりきっていたことではありますけど。5/6まで臨時休業としていた自営業の方々はどうするのでしょうか。このまま大した補償も無しに休業を続けていれば、確実にウイルスよりもそれが原因の自殺者の方が多くなるでしょう。いつまでこの馬鹿馬鹿しい自粛ムードは続くのでしょうか。
それにしても、物質的には豊かになったものの、精神性に関して人間は全く変化しないものなんですね。「欲しがりません、勝つまでは」なんて標語を掲げてお国の為に戦う、それを愚かだと笑っていた現代人は、まさか今になって戦時中と全く同じ状況に陥るとは思わなかったことでしょう。「GW」は「がまん・ウィーク」の略だ、なんて言っていたどっかの知事もいましたね。
まあ兎にも角にも、我々は得てして、
「苦しさに耐えた先にはきっと良いことがある」
と考えがちです。試合で勝つために辛い練習に必死に耐えたり、良い大学に入って一流企業に入ろうと受験勉強をしたり、確かに辛い思いをしないと得られないものは沢山あると思います。
しかし、今回のウイルス騒動に対する「我慢」の先に本当に良いことはあるのでしょうか・・・?
まず、勝つための練習や受験勉強といった類の「我慢」と、今回の騒動に対する「我慢」とでは性質が全く異なります。前者は知識なり経験などを「蓄え」ていくことが目的ですが、後者は金銭的にも精神的にもひたすら「消耗」を強いられます。消耗するだけの戦いですから、それが終わった後の見返りなんて期待できるはずもありません。
「この戦いが終わったら、旅行に行きまくるんだ・・・!」とお考えの方も多いでしょうが、今の勢いでこの消耗戦を続けていけば、その旅行先で行こうと思っていたホテルやレストランは跡形もなく消滅しているかもしれません。あるいは人々のウイルスに対する恐れがより一層強くなり、そもそも「旅行」自体が非常識なものだ、という考えが主流になっても何らおかしくはないでしょう。失ってしまったものは、元通りにはならないことは覚悟しておかねばなりません。自分たちがそうする道を選んだのですから、「自己責任」ですよね?
また、例えばの話ですが、子供が親に何かを買ってほしいとねだっているとします。皆さんも一度は経験したことがあるかもしれませんが、こういうときに親が「それって今じゃなきゃダメなの?」と言うことがあります。親としては、今じゃなくてもどうせ買う気なんてないので、ほとぼりが冷めるまで時間稼ぎをしてやろうという魂胆だと思います。子供は特に気が変わるのが早いですが、大人だって手に入らないものにいつまでも熱意を向けられる人間は少ないでしょう。
つまり、ここでの「今じゃなきゃダメなの?」という問いに対する答えは間違いなくYESです。「これがやりたいけど、今は我慢だなあ」なんて言っていたら、もうそれをやりたいと思うことは無くなります。だからこそ、我慢なんて選択肢はそんなに簡単に選ぶべきではないんですよね。これが自分で主体的に決めたことならばまだ良いですが、「周りも我慢してるから」なんて理由だとしたらあまりにもしょうもなさすぎます。人間どうせいつかは死ぬのですから、ウイルスや周囲のことを過剰に気にするのはやめて、衝動に素直に従ってみるのも決して悪いことではないと思います。
ーまとめー
1.我慢には「蓄える」性質のものと「消耗する」性質のものがある!
2.衝動も大事
3.「周りが我慢しているから」の精神は捨てろ
雑ですが、ここまでにしておきます。
ではでは。