こんばんは。高岡氏です。
突然ですが、ソシャゲを語る上で欠かせないのが「他作品とのコラボ」です。今やソシャゲは全盛期を過ぎ過渡期に突入していると言われていますが、それでも雨後の筍のように次から次へと生えてくるソシャゲ業界で生き残るための代表的な戦略、ということになっています。
特に、
・『魔法少女まどか☆マギカ』
・『進撃の巨人』
・『新世紀エヴァンゲリオン』
こいつらはマジでどこのソシャゲでも見かける気がします。いずれも化け物コンテンツなので沢山のファンを取り込める可能性はあるのですが、もはやあまりにコラボした回数が多すぎて食傷気味になってしまっているのが正直なところでしょう。今や安易にこれらの作品とコラボするゲームはあまり信用しない方がいいかもしれません。
それはともかく、昨日5月8日15時、駅メモ公式アカウントから、新たなコラボの発表がありました。
【🌸予告🌸新サクラ大戦×駅メモ!コラボ】
— 駅メモ!公式 (@ekimemo) 2020年5月8日
5月15日より新サクラ大戦とのコラボが開始!コラボガチャ・コラボイベントの同時開催です(((o(*゚▽゚*)o)))
おでかけできず、育成ができない……。そんなマスターたちに嬉しいおうちで楽しめるイベントなんだとか🏠
お楽しみに! #駅メモ #新サクラ大戦 pic.twitter.com/IShulAQZwf
まさかの新サクラ大戦。これまでも『チュウニズム』、『セハガール』、『ぷよぷよ』などとコラボしてきましたが、またしてもセガ版権作品とのコラボです。セガとモバファクにはいわゆるホットラインがあるようですね。
さて、そんなコラボについて、駅メモラー間では不穏な噂がなされています。それは
「駅メモとコラボした作品は終わる」
というもの。まるで疫病神扱いです。コンテンツにはいつか終わりがくるものであり、それはこの駅メモも例外ではありません。といっても、こんな不名誉な噂を立てられるくらいなのだから、偶然と呼ぶにはふさわしくない負の相関関係があるのではないかと思い、今回は過去に駅メモとコラボした全ての作品について検証していきたいと思います。
その検証をするにあたってはっきりさせておかねばならないのは、
「終わった」という言葉の定義です。
ソシャゲならば一応「サービス終了」が1つの区切りではありますが、それ以外の媒体の場合は判断が難しいです。
・メディア展開の終了
・誰も話題にしていない
一応前者がそれっぽいですかね?といっても公式に展開の終了を発表する作品ってあまりないので、結局のところ主観に頼るしかないと思われます。「駅メモがコラボした途端露骨に関連売上が下がった」というデータがあれば分かりやすいのですが。
なお、検証にあたって、コラボする媒体については特に形式を選ばないものとします。つまり、ゲーム内で「コラボ」と言っていれば全て今回の検証に含めます。
1.手塚治虫作品(コラボ期間:2014/10/7~2014/10/21)
記念すべき駅メモ初コラボイベントのようです。「ようです」と言っているのは、この頃はまだ私がこのゲームを始めていなかったからです。こちらはコロプラ版限定のイベントだったのか、アプリ版イベント一覧の「終了」に載っていませんが、駅メモは駅メモなので今回の検証に含めます。
コロプラ、手塚治虫記念館開館20周年アニバーサリー企画を実施! 提供中の位置ゲー7タイトルと手塚治虫作品のキャラクターが夢のコラボレーション
https://colopl.co.jp/news/pressrelease/2014100701.php
これらは既に「終わった」作品ではありますが、未だにメディアミックス自体はバリバリ行われているのが凄いところです。これらの作品が本当の意味で「終わる」ときには、もはや世界から漫画アニメ文化が消え去っていることでしょう。
2.鉄道むすめ(コラボ期間:2015/3/21~2016/2/29)
まあこれに関しては終わったどころか今年も例のアレさえなければ普通に行われていたイベントなので、「終わった」とは言えないでしょう。ちなみにこれ以降毎年コラボイベントを行っていますが、省略します。
鉄道むすめ 公式サイト
3.H.I.S.クーポン(コラボ期間:2015/9/29~2015/11/30)
京コンピュータ前駅か、ハウステンボス駅のいずれかでチェックインした後、ゲーム内駅ノートに「王妃にふさわしいのは○○(でんこの名前)だ!」と書くことが参加条件だったイベント。少しハードルの高い人気投票です。確かしぐれが優勝していましたっけね。ちなみに私は行けませんでした。
こちらもコラボ元は未だに健在です。しかし、例のアレのお陰で現状旅行業界はどこも苦しいので、もしかしたらという可能性はあります。
H.I.S.クーポン 公式サイト
4.岩手県(コラボ期間:2015/12/17~2016/3/31)
これに関してはむしろ終わったらダメでしょう。一応可能性があるとすれば道州制の導入で県名が消える、といったところでしょうが、駅メモがサービスを続けている間は無いのではないでしょうか?
ちなみにこのイベントについては、北海道・東日本パスを使用して参加しました。駅員さんや、宮古の蛇の目本店の店員さんに駅メモのタイムラインを見せた記憶がありますが、なかなか緊張しました。
5.タカラッシュ!(コラボ期間:2016/3/23~2016/5/9)
謎解きイベント。謎の答えとなる駅でチェックインすると、アイテムや抽選応募権が貰えました。当時は少し残してしまいましたが、今開催されれば恐らく全駅チェックインしていると思います。ちなみに私はQUOカードが当たりました。現在駅メモ関連で唯一抽選に当たったのがこのイベントです。
さて、これを企画した会社ですが健在です。例のアレで破綻する可能性は否定はできませんが・・・。
タカラッシュ! 公式サイト
6.三国志乱舞(コラボ期間:2016/4/21~2016/5/5)
ここに来て初のソシャゲです。
「本格三国志RPG!」とかいう、もはや手垢が付きすぎて逆に清々しく見えてくるPRですが、DL数250万を超える人気アプリだったようで、リリースは2013年、サービス終了は2019年3月28日と実は結構長命なんですね。そこはさすがスクエニブランドと言うべきでしょうか。
さて、この『三国志乱舞』、ここまで取り上げてきた中で初めてコラボ後に「終わった」作品と言えます。「駅メモ疫病神説」でもこの作品が真っ先に上がりますが、果たして本当にそうでしょうか?
まず1つに、コラボイベントから『三国志乱舞』のサービス終了まで約3年が経っています。
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ソシャゲの厳しい現実…5年後まで売上げ・ユーザー数を維持できるのはわずか12〜14%
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ドワンゴのスマホゲーム終了で「ソシャゲの平均寿命」400日説
https://blogos.com/article/364110/
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少し前の記事ですが、ソシャゲ界隈では、1年持てばスタートライン、2年持てば御の字、3年持てばもはやベテランの域といってもいいレベルで生存競争が激しいのです。そんな中で、駅メモとのコラボ時にリリースから約3年、コラボ終了からサービス終了までも約3年というのは、スクエニブランドという後ろ盾があったにしても大ベテランというべきです。
そもそも、単純にDL数だけで比較すれば、むしろ駅メモ側が「コラボしてもらった」というべきなのかもしれません。
あくまで参考ですが、現在のGoogle StoreでのDL数を見てみましょう。
まず駅メモ。
現時点でDL数10万超え程度。
対して三国志乱舞の方はというと、
こちらはサービス終了後の「思い出記録図鑑」という立ち位置のアプリですが、それでも50万DLを超えています。
現時点でこの差なので、コラボ当時はもっと差が開いていたことが予想できます。サクラという線も考えられるし、どちらかというとアクティブユーザ数を比較すべきだとは思いますが、そうは言ってもここまで差があるとDL数の比較でも問題ないようにも思います。
確かに、DL数がそれだけ多いのに終了したのは駅メモの呪いか!と言われればそんな気もしてきますが・・・ なんと、もう一つ意外な情報があります。
三国志乱舞 続編が今年リリース!
どうやら、『RANBU 三国志乱舞』と言う名前で完全新作アプリがリリースされるらしいです。
公式サイト
https://www.jp.square-enix.com/RANBU/
サイトを見るとかなりの力の入れよう。これだけ見るとスマホゲームではなくコンシューマゲームだと言われてもおかしくはありません。
ここに来て、サービス終了は駅メモの呪いなどではなく、単に陳腐化したシステムをリニューアルするためだった説が浮上してきたのです。
もっとも、公式Twitterも公式サイトも、βテストが終わった今年1月から全く更新されていない様子なのが少し引っかかりますが・・・
長くなったので、第一弾はここまでとします。こうして見ると、死亡フラグなんて言う割に大して死んでいないなーって思いますね。岩手県なんて、唯一例のアレの感染者が出ていませんし、死ぬどころかむしろ勝者の貫禄が出ていますね。
あとは三国志乱舞の続編が本当にリリースされるかどうかが気がかりなところです。
第二弾も近いうちにやります。
ではでは。