こんにちは。高岡氏です。
今回は「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を使った北海道旅行の4日目です。
スタートは旭川から。
今回泊まったホテルはいくら盛り放題の朝食で有名らしいのですが、ウイルスの影響で定食方式になってしまいました。
連日歩きどおしで疲れたので、この日は少し遅めのスタートです。
富良野線は初乗車です。
こちらは他の赤字路線に比べるとなんとなくマシな印象があるのですが、しっかり「自社単独で維持することが困難な路線」リストにぶち込まれています。
どこに行こうかはまだ考えていなかったので車内で考えることに。
まあ初乗車なのでとりあえず有名どころに来ました。
レンガ造りの個性的な駅舎です。
駅前の商店でレンタサイクルを借りて、地図を貰いました。
タイトルにもある通り、美瑛は丘の町なので通称「パッチワークの丘」と呼ばれる丘を巡るルートと、ラベンダー畑などを巡るルートの2種類が用意してあるみたいです。私は丘を巡ることにしました。
また、自転車は普通のものと電動自転車から選べるのですが、私は普通のものを選びました。この後丘ルート最初の登り坂をいきなり手押しで進むことになり、この選択を即後悔することに・・・。
しかし上に登ってしまえばこのような絶景が待ち構えていました。
そしてこの下り坂を降りるときの風を切る気持ちよさ!これは来て正解でした。
「セブンスターの木」ってそこそこ名の知れたビュースポットなんですけど、画像検索してもこの木が使われたというパッケージらしきものがなかなか見当たらないんですよねえ。
一番信憑性が高そうなのがこれ?
ぱっと見この木がモデルだとは分かりませんし、「北海道の旅」という銘柄であることが示されていないようなのでたぶん違うような気が・・・。
まあそんなことはどうでもよくて、せっかく自転車という文明の利器を得たのだから、行けるところまで行ってみたいですよね。
ということで極力地図を見ずに直観で進んでみることにしました。
なかなか雰囲気の良さそうな廃校を見つけてテンションが上がります。
見た感じグラウンドが見当たらないのですが、外遊びはどうしていたのでしょうか。
昭和の終わりごろから、卒業生は出入口付近の壁に名前を書く風習があったようです。
見た感じ多くても1学年3人しかいなかったみたいですね。
私の通っていた小学校は田舎のくせに全校生徒600人くらいとそれなりの規模だったので、こういう超小規模の学校生活というのは全く想像がつきません。
10人くらいでこの建物を寡占出来てしまうというのも楽しそうだなあ。
生徒たちにとっては学校というより大きな秘密基地のような感覚だったのかもしれませんね。
ちなみに左の渡り廊下にうっすらと写真が見えますが、どうやら最後に卒業した生徒のものでした。平成16年卒業なので私より年上ですね。
これまで見てきた廃校にはあまりこういった情報はなかったので、こういう形で生徒の写真や文字を見ていると当時の状況がなんとなく想像できていいなあと思います。今彼らはやっぱり都会に出て働いているんですかね?
そこから先はひたすら登り坂です。
このまま真っすぐに進むと湖があるということでそこまでは行きたいのですが、お昼時な上にすでに飲み物はあと少ししかないという状況なのであまり無理はできません。でも何かしらの収穫は得たいということで、どの辺りで引き返そうか考えながら進んでいました。
ここ本当に日本だよな。
アメリカかヨーロッパのどこかなんじゃないかと見まがうような素晴らしい風景に、ここまで登り坂を手押しで登ってきたのが報われたというものです。
水も全部飲んでしまったので湖にはいかずここで引き返すことにしました。
当然帰りは下り坂を爆走です。車もほとんど来ないような場所なのでスピードを出せて気持ちいいですが、事故だけは本当に気をつけましょう。
本当にあっという間に「パッチワークの丘」に戻って来ました。
まだまだ時間があるので、セブンスターの木くらいしか見ていなかったこともあり他にもスポットを巡ることに。
すると何やらやたらと目を引く建物があったので近づいてみることに。
こんなところに路線なんてあったのか?
検索するとこの辺りには廃線があったという情報もあるにはあったのですが、個人ブログ1つだけだったのでイマイチ信用できない感じです。今度行くことがあれば地元の人に訊いてみようかな。
こちらの「丘の舘」(「館」じゃありません)ですが、検索しても全く情報が出てこない謎スポットです。
建物に近づいてみたのですが人の気配はなく、本当にただレトロな看板をはっつけただけの小屋、という感じです。あるいはこの辺りの農家の所有する物置小屋の可能性もありますね。
昼飯も食べずひたすら走り回っていたのでさすがに何か食べたくなり、市街地に近い場所にある「丘のさんぽ道」という牧場にやってきました。
特製のジェラートをあっという間に完食し、時間が中途半端に余ってしまったので動物たちを観察します。
俺が歩いたらついてくる羊かわいい pic.twitter.com/9fBOVGA6SJ
— 高岡氏 (@tk0k_) 2020年8月25日
この通り、羊と身近に触れ合うことができます。
ウシかと思いきやポニーでした。なんとも間の抜けた可愛さです。
人生に疲れたらこの羊たちと一緒に寝て過ごしたいですね。
しばらく羊たちを眺めて牧場を後にし、もう特にやることがないので駅に戻ることに。
といっても時間はまだ15時で、次に乗る予定の列車まで1時間ほどあります。
暇なので駅周辺の風景を観察していきましょう。
公園にあった変わった形のトイレ。
そしてユンケル自販機。初めて見ました。
検索したら稚内空港にもあるという情報を得たので、北海道には他にも存在するのかもしれません。
それでも時間が余ったので、レンタサイクルを返却したあと、物産館でお土産を買っていきました。
【16:07発 美瑛→富良野】
本当はこの後にも列車はあるのですが、今回は宿のチェックインの都合上、少し早く目的地に行く必要があります。
ということで富良野駅から東鹿越行きに乗り換え。
それにしてもこの列車、ボロボロ過ぎて痛々しいです。
さらに東鹿越から代行バスに乗り換えです。
というわけで本日の宿泊地は、「鉄道員」の舞台として有名な幌舞駅です。
・・・
本来の駅名である「幾寅駅」は右上の方にちっちゃく記載されています。
何も知らない人が見たらまず間違いなく駅名を勘違いすることでしょう。
ちなみに前日通過した留萌本線・恵比島駅も似たような扱いを受けています。どのみち誰も乗らないからね、しょうがないね。
駅舎内には鉄道員コーナーが設けられています。午後5時までとありますがこの日は6時くらいまで開いてました。
幌舞やら美寄やらといった架空の駅名が並んでいるところからも分かりますが、ドラマで使われていた運賃表です。どうせなら全部架空の地名にしても良かったのでは?
ちなみに根室まで3100円とありますが、現在幾寅から根室までの普通運賃は6820円となっています。
駅名標はさすがに幌舞ではありません。どうせなら徹底してほしかった感もあります。
この駅のもう1つの特徴として、JR北海道おなじみのホーロー看板がありません(幌舞駅のものは展示コーナーに飾られています)。
東鹿越~新得間は廃止が濃厚ですし、この駅はもはや幌舞駅として生きていく運命にあることを予感させてくれますね。まあ跡形もなく片付けられてしまうよりは幸せでしょうが。
周辺にも鉄道員のロケで使われた建物が保存されています。
1枚目の車両をメジャーで測ってるオタクがいたけどあれはなんだったのか・・・。
というわけで4日目の旅程はこれにて終了です。
【まとめ】
今回の移動
・旭川→美瑛(640円)
・美瑛→幾寅(1680円)
合計:2320円
得した金額:320円
今回は大した距離を移動していないから元は取れていないかと思いきや、美瑛→幾寅間が思った以上に高かったですね。
このくらいの移動でも元が取れてしまうのがこのきっぷの凄いところです。
【かかった金額】
・レンタサイクル・・・1000円
・ジェラート・・・300円
・お土産・・・1000円
・ホテル代・・・7600円
・その他飲み物など・・・1000円
合計・・・10900円
というわけで4日目に続きます。
ではでは。