こんばんは。高岡氏です。
【NHKニュース速報 09:48】
— 特務機関NERV (@UN_NERV) 2020年3月30日
コメディアンの志村けんさん死去
新型コロナウイルスで肺炎発症 70歳
正直、驚かされました。別にこの人にそこまで思い入れがあるというわけではないのですが、なんとなくこういう死に方をする人とは思わなかった。
それ以前にも何人か死人は出ていましたが、この人の死で一気に自粛ムードは加速しそうですね。
さすがの私も、「ただの風邪」という認識は改めたほうが良いかもしれません。といっても、改めたところで会社には行きますし、特別生活を変えていくわけでもありませんが。
その話は程々にしておくとして、Twitterを見てると、
「もっと死ぬべき老害はたくさんいるのになんで志村さんが…」
みたいな意見がちらほら見られるんですよ。これが初めてというわけではなく、特に良いイメージの強い芸能人が亡くなったときにこういった言説は一定数見られます。
もちろん気持ちは分からんでもないですよ?
・ドラッグストアにマスクを求めて行列を作る高齢者。
・クルーズ船から降りた後で平然と街をうろちょろしていたのも高齢者。
・テレビや政治家たちは、まるで全て若者が悪いと言わんばかりの言動。
予てより、池袋の事故もあって、ネット界隈では高齢者に対するヘイトが溜まっています。そういうわけで出てくる言葉がこの「老害」となります。
この言葉、私は嫌いですし、これを平気で言える人の神経を疑います。
理由を説明するために、私の考える「老害」の定義を挙げてみます。
『自分の従ってきた考え方こそが絶対であると信じ込んでいる人』
具体例を挙げればキリがないのですが、結局はこの一言に集約されるのではないかと思います。「老」害とは言うものの、実は年齢はあまり大きな問題ではありません。例えば、30代の体育教師が真夏日に
「お前らは根性が足りん!今からグラウンドをうさぎ跳び20周!」
なんて言い出した日には、「うわ…老害じゃん…」と考えるのではないでしょうか。
究極的に言ってしまえば、「絶望的に視野が狭い人」ということです。考え方なんて、時代によっても、人によっても変わってくるはずなのに、それを一切想像することのできない人です。
さて、そうなってくると、「老害」という言葉を使う方々が、実は盛大なブーメランを投げている、ということが見えてくると思います。だってそうでしょう。ドラッグストアに行列を作る高齢者たち、確かに迷惑だとは思いますが、彼らは死を最も身近に感じている人達です。おまけに情報源はテレビのみという人も多いでしょうから、煽動による恐怖に支配されて倫理観が狂ってしまうことは十分に想像可能ではないでしょうか。それを「Twitter・5ちゃんねるではこう言っているのに、こいつらは馬鹿だなあ」と一方的にネット社会の常識を押し付ける、まさしく「老害」の行動そのままではありませんか。
所詮、ネットで手に入る情報なんて表面的なものだというのに(もちろんテレビだってそう)、それが万能であると考えてしまう人が、現在のネット社会によって可視化されるようになったのかなと思います。
話が逸れそうなのでまとめ。
・「老害」に年齢なんて関係ない!
・他人への攻撃はブーメランになるから気をつけるべし!
ではでは。