こんにちは。高岡氏です。
今回は、先日6/21(日)の旅行記をまとめました。
今回のスタート地点。人生初ロマンスカーで箱根湯本へと向かいます。
なぜ箱根へ向かうのか、それは後ほど説明します。
時間が早かったこともあるのか、車内は空席が目立っていました。
小田原線の時点で特に急がない特急という感じでしたが、小田原を出発して登山鉄道線に入るとさらにのんびり運転に。まあ箱根登山電車自体初乗車なのでじっくり乗れてよかったです。
箱根登山鉄道は昨年の台風19号の被害を受け、箱根湯本~強羅間は2020年6月現在でも復旧していません。ですが、今年7月末の復旧に向け、現在は箱根湯本~宮ノ下駅間で試運転を行っています。
その復旧までの間は、 ↓ のように代行バスが走っているというわけですが・・・
はい、自分でもよく分かりませんが、「なんか違う」という思いが脳内を駆け巡りました。この時期にここに来た私が悪いことは明白なのですが、スイッチバックも日本最急勾配の区間も見ずにバスで淡々と終点へと向かうのは面白くない!
さて、箱根といえば皆さん何を思い浮かべるでしょうか。
箱根駅伝ですね。
その箱根駅伝の中でも最も盛り上がり、かつ最も過酷と言われているのが通称「山登りの5区」と呼ばれる、
せっかく箱根に来たわけですから、
「5区を走るランナーってどのくらいキツイの?」
という疑問を自らの足で解決しよう!と思い立ちました。
といっても私は長距離走の選手ではないので、もっぱら徒歩で進みます。
また、駅メモで箱根登山鉄道をコンプリートしていないので、最初の目的地は終点の強羅駅となります。
START 箱根湯本 9:05
ということでスタートしてからいきなりこの急坂を登ることに。
実はスタート地点の国道138号線(下図の青線)からは外れた道なのですが、こちらの道(下図の赤線)の方が箱根湯本の隣駅「塔ノ沢駅」へのアクセスが容易だと判断したため、後者を選択しました。
まあ見ての通りの急勾配なので、いきなり道選びをミスった感はありますが・・・。
こちらの道中には、パターゴルフ場とアスレチック施設があります。
パターゴルフ場の方は営業時間外で、アスレチック施設は事前予約が必要ということでした。
下り坂を降りていくと、塔ノ沢駅への道が現れます。
塔ノ沢駅への道中にあるボロ小屋。駅周辺施設職員の宿舎でしょうか?
あの台風被害をよく凌げたなあ、と思います。
現在箱根湯本~強羅間の中間駅はほぼ全駅で構内立入禁止となっているのですが、数少ない立ち入り可能駅となっています。
理由としては恐らく、
・写真にもある「深沢銭洗弁天」への参拝客のため
・写真には写っていませんが、この駅構内がハイキングコースの一部に組み込まれているため
かと思われます。
上で申し上げた通り、現在箱根湯本~宮ノ下間で試運転が行われているため、その様子を撮影しようと撮り鉄が数人集まっていました。
確かにあまり見られない光景なので、良いネタになりそうですね。
歩道がないのがどうにも不安です。
この近くにはカップ麺の自販機があります。
自販機は年季の入ったものが多く、半分くらいは投入口をガムテープで塞がれ使えない状態でした。
さすが由緒ある観光地なだけあり、雰囲気の良さそうな宿が多いです。
さて、いよいよ本格的に箱根駅伝のコースを攻略し始めたのですが・・・
とにかく交通量が多い!!!
箱根登山鉄道が動いていない今、小田原から強羅方面へ向かう交通手段は車しかないのでそうなるのは当たり前です。
普通自動車以外にも箱根登山バスが15分間隔で隣を駆け抜けていくため、非常にスリリングな感覚が味わえます。
まあ初めて箱根の道を走る観光客の運転する車よりも、走り慣れた運転手の運転するバスの方が実は安全だったりするのですが。
奥の方に写っているのは、これまた試運転を撮影しに来ていた撮り鉄です。
車で来ている様子はなかったのでバスでしょうか。それにしてもここまでは少し歩く必要があるのでなかなかの行動力の持ち主だと思います。
大平台駅に近づいてくると、普通に住宅街が広がっていました。
大平台駅の近くに来ると、何やら意味深な道を見つけました。
これはひょっとすると・・・。
おお、これは良い撮影スポットです。
スイッチバック駅をこういう形で撮れる場所ってあんまりないように思うので、もっと撮り鉄が集まっていてもおかしくはないと思うのですが・・・。意外に穴場スポットなのかもしれません。
さっきの撮り鉄二人組も、ここで撮ってからあそこに向かったのでしょうか。
試運転車両が来るとこんな感じです。
気になる建物がありましたが道が崩落していたので近づけず。
観光地暮らしって不便そうだな、と思わせてくれる一枚。ここのすぐ近くに売地になっている駐車場(↓)があるのだから、ここも使えばいいと思うのですが。
「行き先を書いたメモ」というのは観光客か地元民かを判定するためですかね?
ここに来るまでに登り坂の連続で早くも体力がピンチでしたが、この「仙元の泉」の水を頭から被って復活しました。冷たくて気持ちいいです。
さて駅伝のコースを少し外れていましたが、大平台駅を過ぎてからは再びコースに戻ります。
せっかく車が少ない道だったのに・・・
災害の傷跡が残る道中を、試運転車両が進んでいきました。
国道から曲がって少し坂を登ったところにある駅。
写真のように、運休区間の駅の多くは立入禁止テープが巻かれています。
構内には立ち入れなくとも、券売機はしっかり稼働しています。
バス停は坂の下にあるので、ここまでわざわざ登ってきて切符を買う人はあまりいないとは思います。記念品として買って帰る人はいるかもしれませんね。
駅近くの「富士屋ホテル」は、箱根登山鉄道が復旧するより一足先に(2020/7/15)グランドオープンします。
というわけで次の駅へ。
ここから国道1号線に入ります。ちなみに小涌谷駅を経由しないルート(国道138号線)だと、一気に強羅の方へ行けます。
小涌谷駅への近道!・・・は残念ながら、運休区間の中でも最も甚大な被害を受けた場所であるため近づくことができません。
現場の方々にはただただ頭の下がる思いです。
ここが国道1号線であることを示す標識。
箱根駅伝名物「電車の方が止まる踏切」も現在はこんな姿に。
検索するともっとひどい状況の写真がたくさん出てくるので、むしろ1年足らずでよくぞここまで・・・という思いです。
立入禁止のテープは一応巻かれていますがあまり意味を成していない状況です。
念のために言っておきますが、構内には入っていませんよ?
時刻はもうすぐ正午。3時間くらい登り坂を進み続けてきたため、ここで休憩を取ることにしました。
駅の隣には工事関係者が使用する小屋があり、その小屋には被災当時と復旧工事の様子を見ることのできる写真が貼られています。
こんな場所にあるカラオケボックスなんていったい誰が使っていたんでしょうか・・・?当然ながら営業している様子はありませんでした。
箱根駅伝のコース的には、このまま国道1号線(図中青矢印)を進むのが正しいのですが、とりあえず箱根登山鉄道をコンプリートしたいので、県道723号線(図中赤矢印)方面を進みます。
美術館も帰りに寄ろうかと考えていたのですが、電車が復旧したときに来ることにしましょう。
彫刻の森駅
この駅には駅員がいました。
美術館以外にも、駅前には飲食店が何軒かあります。
ひたすら登り坂だった道も平坦になり、自分でこんなことをやっておきながらアレですが、「救われた・・・」と思いました。
強羅駅 12:39到着
というわけで、箱根湯本から3時間半歩き続けてようやく終点・強羅駅に到着しました。実はこの時点で、
「あとは昼飯食って温泉入って美術館行って帰るか~?」
とも思っていたのですが・・・
まあそれはそうと、とりあえず昼飯を食べないと始まらない!ということで、強羅駅周辺で探すことに。
すると近くにやたら並んでいる店が。
「『田むら銀かつ亭』・・・?どこかで聞いたことあるな・・・。」
と思っていましたが、割と最近テレビで放送していたのをちらっと見た記憶があります。調べてみると、なんと80回以上もテレビで取り上げられたとの情報も。そりゃどっかで見たこともあるはずですわな。
しかしあまりにも行列が長く、今後の行程にも支障をきたしそうだったので断念しました。
何かないかと思ってとりあえず少し離れたところへ向かってみることに。
するとピザ屋があるとのことなので、まあそれでいっか、と思いました。
がっ・・・ ピザ屋・・・ 営業していないッ・・・!!!
上の地図だと分かりませんが、赤矢印の道って下り坂なんです。つまり、このまま引き返すと、何もせずにただ体力だけを消耗する羽目に・・・。
すると、私の目の前に二人組の男性が歩いていました。二人は地図を見ながらある場所へと進んでおり、何やらこの辺りに名物でもあるのかと思い、二人の後を尾けていくことにしました。
というわけでたどり着いたのがこちら「ぱんのみみ」というお店。
聞いたことがありませんでしたが、何やら「パングラタン」とやらが有名らしい・・・。ということで、それを注文してみました。
私は「飯の写真を撮らない教」の人間なので、写真は食べログからお借りしました。
この通り食パンを1斤使っており、その中にグラタンが入っているという、見た目からして
「こんなん美味くないわけないんだよなあ・・・」
と思ってしまう一品です。
焼いた食パンはサクサクで、それがグラタンのクリームとマッチして非常に美味でした。
量はそんなに多くなさそうにも見えますが結構なボリュームです。最後の方はクリームも少なくなり結構きつかったです(笑)
お値段は1100円でした。電車を使って来ると少し面倒な立地にありますが、行く価値は十分にある場所です。
~駅メモ進捗~
未乗だった箱根登山鉄道の駅に全てチェックインしたことで、
「神奈川県の駅全アクセス」
「関東地方の駅全アクセス」
を達成しました。
次は復旧後にまた来たいですね。
というわけで、駅メモ的な意味での箱根徒歩旅はここまでです。
後半は、箱根駅伝体験もいよいよ本格化していきます。
~後半へ続く~