こんにちは。高岡氏です。
なんやかんやと理由をつけて打ってこなかったコロナワクチン1回目をようやく打ってきました。副反応が心配だったのですが、結局打った腕が痛いだけでそれ以外は特に何事もなく・・・。
やっぱ副反応副反応と騒ぎ立てていたマスコミってGAIAKUですわ。というか日本人が数％のリスクに騒ぎすぎですね・・・。
さて、またしても若い芸能人の悲報が届きましたね。
こういうニュースを見るたびに、人って何がきっかけで死ぬか分からんもんだなーと思います。
一応自殺と断定されたわけではないのでアレですが、個人的に自殺とセットで語られるべき問題が「安楽死」ではないかと思っています。
私はいつも疑問に思っているのですが、「自殺」にはマイナスイメージを持つ人が多いのに、「安楽死」というと何故かポジティブなイメージすらありますよね。
個人的には、「自殺がダメならば安楽死も当然認められるべきではない」と思っています。だって言い方を変えただけでどちらも「自分の意思で死を選ぶ」という点は同じですよね。例えば今回亡くなった女優さんが、「私はもう生きるのが辛いので安楽死を選びます！」と宣言したら死なせてもらえるかって話です。絶対無理ですよね。
そもそも「死ぬ権利」が認められていない状況で安楽死の制度化を議論すること自体が無駄なことなんじゃないかと思います。（もっとも、安楽死が認められている国であっても精神を病んでいるという理由だけでは死なせてもらえないでしょう）
そしてむしろこっちの方が重要な問題だと思うのですが、皆さんは自殺と安楽死の決定的な違いって何だと思いますか？
安楽死は自分の意思で死ねるとはいえ、介錯を行うのは他人なんですよね。
もちろん電車の人身事故で心を病む運転手がいるように、自殺でも厳密には他人が殺したと言える場面はありますが、明らかに不可抗力なので仕方のないことですよね。ですが安楽死に関しては明確に殺意を持って行われる行為であるため、刑法上は「殺人にあたる」とされてしまっています。
意地の悪い言い方をしてしまうと、安楽死というのは「他人に殺人の十字架を負わせた上で自分は死に逃げ（勝ち逃げ的な意味で）出来てしまう行為」なのです。安楽死に見せかけた殺人事件も大量に発生することが目に見えていますし、やはり導入は困難であると言わざるを得ません。
これは偏見なのですが、「安楽死の権利を認めてほしい！」と言っている人達の認識って、恐らく
「死にたくなったらいつでも死なせてもらえる」
程度のもんだと思うんですよ。
でもそれなら自殺で良くないですか？
先述の通り、希死念慮だけで安楽死させてもらえる可能性はまずあり得ないでしょうし、わざわざ安楽死を選ばなければならない状況に追い込まれるまでに、自殺以上に周囲に多大な迷惑をかけることが予想されます。しかも他人に殺人の手伝いをさせてしまうわけですしね。
「安楽死」が気楽に死ねる制度だという認識を持っているのだとしたら、即座に考えを改めましょう。個人的には自殺よりも遥かに業の深いシロモノだと思います。
ちなみに、私自身は一応自殺も安楽死も選択肢としてあっていいと思います。
私の祖母は晩年に脳梗塞を患って以来亡くなるまで寝たきりでしたが、病室には同じく寝たきりで意識すらあるかどうか分からない年寄りがずらりと並んでいました。ろくに意思疎通もできないし、ディストピアのような光景を見るのが嫌だったので、はっきり言ってお見舞いに行く日は憂鬱な気分でしたよ。
でも仮に安楽死制度があったところで、意思表示能力を失ってしまったこういう寝たきり老人にとっては何の役にも立たないというのがまた・・・。考えてみると、死が避けられない状況で、かつ意思表示能力もハッキリしている状況ってあまりにも限定的ですよねえ。
そう考えると、どうして安楽死ばかりがこうも持ち上げられているのか疑問に思える理由が分かっていただけるのではないかと思います。少なくとも、日本はまだこの議論を行う土俵にすら立っていません。死を過剰にタブー視せず、しっかりと議論の場を設けていくべきだと思います。
ではでは。
