どこかの駅メモラーの雑記帳

そこそこベテランの駅メモラーのブログです。旅行記や日々感じたことを書いていきます。

【南阿蘇鉄道】年末恒例?な九州旅行に行ってきた②

こんにちは。高岡です。

ついにイベント開催時の声出し&客数制限の撤廃の方針が定められましたね。

5類移行が完了すればいよいよこのコロナ騒動ともおさらば出来そうです。

ここでは語りませんが、本当にろくでもない3年でした・・・。

 

さて本題。

昨年末の熊本旅行レポートの第2回です。

↓第1回はこちら。

tk0k1975.hatenablog.com

 

今回は南阿蘇鉄道の終着駅、高森駅から始まり南阿蘇村を訪問した記録となります。

 

 

2日目・12/24(土)②~南阿蘇鉄道の駅を巡る~

マンガの街、高森町

熊本県では「熊本復興プロジェクト」と称して、ONE PIECEの主人公・ルフィ率いる麦わらの一味たちの銅像が震災で特に被害の大きかった地に設置されています。
これは原作者で熊本出身の尾田栄一郎先生が非公表で熊本に寄付金を渡したところから始まります。尾田先生への感謝の気持ちとしてルフィ像を建てようという話になったのですが、事情を知らない住民からは当然クレームが寄せられ、やむなく尾田先生が支援したことを公表して、その後麦わらの一味全員の像を設置することになりました。

 

この銅像を目当てに熊本の各地を訪問している観光客を多く見かけたので、結果的に銅像の設置を決めた県知事は有能だったことが証明されましたね。

ちなみに、このフランキー像を目にした先ほどの中国人観光客の一人は

「スーパー!!!」

と叫んでおり興奮を隠せない様子でした(笑)

 

駅舎内には土産屋を始め、熊本復興を祈念した有名漫画家たちのサイン色紙、世界各国から募集されたサイレント漫画、要はセリフ無しの漫画などが飾られており、「マンガの街」の玄関口にふさわしい光景がお出迎えしてくれました。

 

ついでにペッパー君も放置されています。何に使われていたんだろう・・・。

 

 

さて、高森町を「マンガの街」と紹介しましたが、それを象徴するのがこちらの県立高森高校です。

なんとマンガ学部なるものが設置されるらしく、それ専用の実習棟を建築中でした。

私立であればそんなに珍しいことでもないかもしれませんが、これを公立の学校がやっているのが凄いですよね。県全体でマンガの街としてプッシュしていこうという意思を感じます。

 

この高森湧水トンネル公園は、元国鉄高森線(現南阿蘇鉄道高森線)と高千穂線を結ぶトンネルとして開業予定だった高森トンネルを、同区間の工事中止に伴い公園として整備したものです。

 

高森線が全線復旧した際は、高森~高千穂~延岡を徒歩連絡する旅でもしようかなと考えています。

 

季節によってトンネル内部ではイベントが開催されており、12月はクリスマスイベントが行われていました。

町内の保育園や幼稚園、企業に役所などの団体が各々趣向を凝らしたクリスマスツリーの中から来場者の投票でNo.1を決めるというイベントです。投票者の中から抽選で地域の特産品が当たるそうなので楽しみに待っています。

観光客用に開放されているスペースの最奥部には名物の「ウォーターパール」と呼ばれる噴水があります。一定間隔で水滴を発射する噴水に点滅間隔をコントロールできる照明を当てることで、水玉が止まったり上下に移動したりするように見えるものです。

是非間近でこの不思議な現象を見てみてください。

 

この日2本目の高森行き列車はガラガラ。

これに乗りたかった・・・。

 

さて、1日3本と少ない本数で、また駅間もあまり離れていないので、中松~高森の間の駅を歩いて訪問してみることにしました。

 

慌ただしい撮り鉄と遭遇~見晴台駅

高森駅の隣駅、見晴台駅です。

駅名の「見晴台」ですが、パッと見どこにも見当たりません。

 

確かに見晴らし自体はいいけどね。

 

というのも、元々駅舎そのものが展望台となっていたのですが、老朽化により現在の姿になったことで駅名だけが残った結果、駅名詐欺みたいになってしまったわけです。

 

samy8940.tea-nifty.com

zattana.sakura.ne.jp

 

上が開業してまだ間もない時期、下が末期だと思われますが、どうにもネット上にはあまり情報が転がっていませんでした。1991年に台風19号で倒壊して、1993年頃に現在の駅舎に建て替えられたという情報が僅かに見られただけです。

いずれにせよ開業から数年で下のようなオンボロ駅舎になってしまう程度にはあまり関心を持たれていなかったのかもしれません・・・。

 

そんな当駅がにわかに脚光を浴びたのは、皮肉にも地震により苦境に立たされる南阿蘇地域を支援しようと、キリンビバレッジが当駅を舞台にした午後の紅茶のCMを撮影したことがきっかけです。

 

そんな理由もあり、午後の紅茶一色の自販機やポスター、タペストリーなどとにかく午後の紅茶推しとなっています。

ちょうど1年前に訪問した島原鉄道大三東駅もそんな感じでしたね。全線復旧したら大三東駅同様に当駅が盛り上がることになるのでしょうか?

 

tk0k1975.hatenablog.com

 

本当は列車が正面からホームにやってくる光景も写真に収めたかったのですが、熱心な撮り鉄の方が先に陣取っていたため不可能でした(というか指も入っちゃってるし・・・)。
中国人ツアー客と鉢合わせもあったしこの日は間の悪いことが多かったですね・・・。

 

その後、他の場所でも撮影するらしく列車が出発した後はすぐに車を飛ばして次の駅まで行ってしまいました。急ぎ過ぎて事故に遭ってないといいんですけどね。

 

 

まさかのカップリング!?~南阿蘇白川水源駅

前回の記事で、南阿蘇村には11か所の水源があることをお話したのですが、その中でも特に観光客向けに整備されているのが「白川水源」です。

 

物産館、水晶やお守りなどのスピリチュアル系なお店があり、その奥の方に水源がある構造になっています。他の水源は無料であるのに対し、ここだけは環境保全の名目で100円を払う必要があるため、水源の手前には料金所が設置されています。

最も観光客が訪れる水源できっちりお金を取るスタイルは賢いですね。

 

そして水源のすぐ近くに南阿蘇白川水源駅があります。

 

阿蘇村の請願駅として誕生した当駅は、当線内で最も新しい駅(2012年)となっています。大きなガラス窓から南阿蘇の美しい田園風景を見ることが出来、復旧後には併設のカフェで買ったものを食べながら乗客がのんびりと列車を待つ光景が見られることでしょう。

 

さて、ここ南阿蘇鉄道に実家駅があるでんこといえば白川あそちゃんですが、この駅で私が注目したのは併設されているカフェの名前です。

「カフェ俱梨伽羅」・・・字こそ違えど、俱利伽羅といえばIRいしかわ鉄道がモデルのでんこ・俱利伽羅しおりちゃんですね!

まあでんこなはなしは全く読んでいない私ですが、「あそ×しおり」のカップリングは割と珍しい組み合わせな感じはしますね。カフェのオーナーが駅メモラー、なんてことであれば駅メモラーの憩いの場になりそうな場所ですが・・・?

 

※なおこのカフェは駅開設当初からあるものなので、当たり前ですが駅メモは一切関係ありません。

 

 

まさかのカップリングその2⁉~阿蘇白川駅

白川水源駅から1kmも満たない隣駅、阿蘇白川駅

白川水源駅と比べて見た目は小ぢんまりとしていますが、元観光名所の最寄り駅だけあって、駅舎内に入ると良い意味でのギャップを受けることになりました。

 

狭い空間に絵、本棚、ストリートピアノ、カフェがこれでもかと詰め込まれた、開けてびっくりおもちゃ箱のような駅。ストリートピアノは上手い人しか弾いちゃいけないみたいな雰囲気もありますが、ここなら人がいないから下手でも弾き放題なのが嬉しいところ。

カフェは開いてませんでした。

 

で、今回のカップリングとはなんぞや?という話ですが、この駅にはいわゆる「駅長犬」というやつがいます。

 

その名も「ゆう」。

・・・もうお分かりですね?

 

・スペルが「Yuu」ではなく「You」

・鹿児島のお隣、熊本(ゆうは鹿児島市電のでんこ)

・ゆうの追加日は2019年7月1日、犬のゆう君の誕生日は同年9月3日。

 

QED

 

はい、オーナーは駅メモラー確定ですね!!!

 


・・・というわけで、脳内で勝手に同胞認定してニヤニヤしているキモオタの図でした。

 

 

駅の入口にはカフェとうどん屋があります。

 

最後は駅近くの明神池でパシャリ。

どうやらこの辺りで一番美味しい水だそうですが、二郎の味の違いがよく分からない私なので水の味の違いなんて尚更分からないでしょう。

 

 

というわけで、これにて南阿蘇鉄道の旅は終わりです。

 

もっとド田舎で何もない秘境を走るようなイメージがあったのですが、思ったより賑やかな路線だったなあという印象です。もちろん田舎は田舎なんですけど、寂れた感じはあまりしませんでしたね。なんというか独特な雰囲気を感じる場所だったので、全線復旧してからまた是非訪問してみたいと思います。

 

ではでは。